今日も電車に揺られての通勤です。
緊急事態宣言の影響があり、出歩く人が減ってますね。街を歩いていても、随分減っています。また、電車に乗る人もかなり少なくなっており、二人掛けの座席に一人で座れる状況もありました。
電車の車内にて、なるべくウイルスに感染し辛い場所があればと思い、「ドアから一番遠い位置(ドアとドアの中間の位置)が、空気の移動が少なく、ウイルスが下に落ちていく。」というウワサを聞きました。
それからは、なるべくドアに近い場所に座らないようにしてます。(なんて信じやすいんだろう…。)
しかし、その後状況が変わり、換気をするため車内での空調が動く様になり…。車内をまんべんなく空気を混ぜているように感じる。結局座る場所により本当に違うのか?
改めてウイルスについて知り、どの様な状況下で感染がしやすいのか、社内の比較的安全な場所はどこなのかを考えてみました。
お恥ずかしい話なのですが、私はウイルスと細菌の違いを言えない、知らない。
そもそも、ウイルスって感染するもの、体調が悪くなるもの、最悪死につながるものと漠然な事しか知らない。
まずはウイルスについて、特徴を理解する。理解すれば、ウイルスを避ける動きが出来るのではないか。そして、社内でのより安全な場所が存在するのか、存在しないのかを探ってみようと思います。
ウイルスについて知る
ウイルスとは、「生物の細胞を使って、複製を繰り返すもの。細菌とは違いウイルス自体による増殖はない。」と、こんな感じです。
複製?細菌?増殖?
最初からつまづきました。
まず、複製と増殖と出てきたけど、複製と増殖ってどう違うんだろう?
似たようなもんとは思ってたけど、改めて言われると言えない。
ウイルスとはどんなもの
まず、ウイルスとはに入る前に、単語のおさらいです。
複製とは?増殖とは?
- 複製とは、同じようなものを作ること。
- 増殖とは、増えて多くなること。細胞でいえば、細胞分裂により細胞が増えること。
なんとなく分かるような、分からないような。
今度は、ウイルスと細菌について。
ウイルス:
- 遺伝子とそれを囲むタンパク質の殻で出来ている。
- 自分で増えることはできず、他細胞の核分裂時に複製する。
- 細胞に潜り込み寄生し、細胞が増殖するために使用する遺伝子材料やタンパク質を利用して増えていく。
細菌:
- 細胞構造を持っているため、適度な栄養と水分等があれば、増殖可能。
なるほど、細菌は環境が整えば自己増殖する。ウイルスはウイルスだけで増えることが出来ず、細胞が増えるときに一緒に増えていくという事なんですね。
ウイルスはどれぐらいの大きさ
大きさを顕微鏡で比較すると、こんな感じ。
- 細菌は、光学顕微鏡で見ることが可能。
- ウイルスは、電子顕微鏡でないと見ることが出来ない。
顕微鏡で大きさを比較しても、ピンとこないですよね。
大きさを単位で表してみます。
種類 | 大きさ |
口蹄疫ウイルス | 21〜24ナノメートル |
インフルエンザウイルス | 80〜120ナノメートル |
コロナウイルス | 80〜220ナノメートル |
細菌 | 1〜5マイクロメートル |
PM2.5 | 2.5マイクロメートル以下 |
飛沫 | 3〜5マイクロメートル |
スギ花粉 | 30マイクロメートル |
単位ですが、1マイクロメートルは、0.001ミリメートルであり、1,000ナノメートルです。
マスクの網目は、不織布で5マイクロメートル(フィルターの精度による)のため、ウイルスに対して効果がないことが言えます。
ウイルスにはマスクをしても効果がない!と言われますが、これが理由なんですね。
でも飛沫には効果があるので、咳エチケットとしての効果はあります。
ウイルスによる感染方法
ウイルスによる感染方法ですが、次があります。
- 直接的な接触、物を介しての間接的な積極による接触感染
- 咳、くしゃみ、会話によって飛散する唾液による飛沫感染
- 飛沫が乾燥しても感染能力が落ちず、空気中を漂う空気感染
飛沫感染は、2m離れると感染しないと言われています。これは、2mに達する前にエアロゾル(微小な空気中で浮遊できる粒子)となりますが、すぐに乾燥するため、感染リスクが低くなります。
しかし、密室では湿度が高くなるため、空中に浮遊するエアロゾルは乾燥するまでに時間がかかり、数分から30分程度感染リスクを保持します。
コロナウイルスは、空気感染はないと言われています。
しかし、密室などでエアロゾルが乾燥するまでに感染すると空気感染みたいな感じで、感染します。
車内でのウイルスはどうなっている?
人が多い箇所は、飛沫感染や接触感染する可能性が高くなります。
人がまばらの場合、車内を密室と考えれば、どこにいても感染する可能性があるエアロゾルが浮遊している状態になります。
感染予防対策で、車内の空調を動かしていますので、エアロゾルが乾燥して感染リスクを下げる効果を期待です。
エアロゾルによる感染は可能せとしてはあるが、厚労省からはこの感染の証拠はないとされてます。
車内の中で、安全なところはどこ?
車内では、空調により感染確率を下げてます。空調により空気の循環が起きているため、どの位置でも感染リスクは変わらないです。
接触感染をしないために、触った箇所で目や鼻や口を触らない事が必要です。
飛沫感染をしないために、咳エチケットをする、顔と顔を向き合わないようにする等の対策により、感染をしにくくする効果があるとされています。
まとめ
結局のところ、電車の車内のどこにいても感染リスクが低くなる場所はないという結論に達します。
- 車内には、安全と言われる場所はない。しかし、空調により、感染リスクを下げている。(飛沫感染対策)
- 車内を触った箇所で、目や鼻や口を触らない。(接触感染対策)
- 咳エチケット、顔と顔を向き合わない。(飛沫感染対策)
分かっていて感染する人は、ほぼいないと思います。わからず感染するのですから、見えない敵と戦う感じでしょうか。日頃からの自己防衛が必要という事ですね。